北斗市で伝統的な「ホッキ突き漁」が本格化

道南の北斗市の沿岸では、先端に爪がついた道具で海底のホッキ貝を突いて取る伝統の「ホッキ突き漁」が本格化しています。

ホッキ貝の生育に適した砂地が広がる北斗市の函館湾では、今月26日からホッキ貝の漁が解禁となり、30日も午前8時から漁が行われました。
漁は「ヤス」と呼ばれる先端に4本の爪が付いた長さ5メートルほどの道具を使う昔ながらの「突き漁」と呼ばれる手法で行われています。
漁業者たちは船の上からヤスを海底に突いて手に伝わる感触を頼りに砂浜に潜むホッキ貝を探しだし、先端の爪で9センチほどに育った貝を挟んで引き上げていました。
水揚げされたホッキ貝は1キロあたり500円余りで取り引きされ、北斗市や函館市のスーパーなどで販売されるということです。
漁業者の滝本正幸さんは「北斗のホッキは柔らかく甘くておいしいのでどんな料理にも合いますが、刺身などで食べるのがおすすめなので、ぜひ食べてください」と話していました。
北斗市の「ホッキ突き漁」は来年3月まで行われます。